「専門用語」は大切だけど

「専門用語」は大切だけど

ビジネストレーナーの安部です。大分のユーグレードで、研修プロデュースや人材育成に関するコンサルティングをしています。

 

専門用語、難しいですよね。私は何度もお話しているようにIT系の講師だったので、何度も何度も受講者から言われてきました。「ITって、言葉が難しいよね~~」と。

 

はい、そうです。難しいです。英語が飛び交うし、略語も多いし、似たような言葉が多いし。専門用語でITを語るときっと誰も聞いてくれないんだろうなぁ。。。と思ったこともあります。

 

私は、IT系でも、初心者からプログラマー育成までの講座を担当しているので、専門用語の使い方は大変気を使います。初心者の方は専門用語を使った瞬間、もう聞いてくれません。「この人の話はわからない」というレッテルを貼られるからです。だから、最初から最後まで専門用語なしで話します。

 

もっとも、それはそれで大変です(笑)。

 

以前、初心者の受講生とちょっとした雑談で、「プライオリティ」か「アライアンス」か、こんな感じの言葉を使ったら、「すぐにITの人は難しい言葉使う!」と言われたことがあります。いえ、これらはIT用語ではありません。。。(涙)

 

昔、パソコン操作研修をお引き受けした際、対象者は高齢者の初心者。まず、内容から吟味する必要がありますが、専門用語は絶対に使わない、ということを最初に決定しました。

 

「マウス」「キーボード」を何というか。。。(笑)

 

さすがに、それくらいは使わせていただきましたが。

 

ただ、最初に説明する時、現物を目の前に見せながら「ネズミの形してますよね。だから、マウスなんですよ。ミッキーマウスのマウスですね」、「鍵盤みたいなものですよね、一つ一つをキーって言います。キーがたくさん乗っている板、ボードでキーボードって言います」みたいな。

 

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「クリック」も「左ボタンを1回、カチッ」で通しました。しかも、すべて操作はクリックでできるモノだけにし、ダブルクリックも右クリックもなしにしました。

 

今の高齢者は、それなりにパソコンを使われる方も多く、さすがに言葉もある程度ご存知ですが、当時(15年前くらいかな)は、全く知らない方もたくさんおられたので、ホントに大変でした。

 

私としては、専門用語をどれくらい違う言葉で置き換えられるか、も講師の力量の一つだと思います。

 

でも、専門用語を使わなければならない場合もあります。それは、受講者が受講後に専門用語を使う必要がある人たちの場合です。プログラマーになりたい人たち、パソコンインストラクターになりたい人たちの場合は、専門用語を使う必要があります。

 

彼らは仕事でITに関わっていくわけですから、専門用語を知らないと先に進めません。専門用語は背景にその言葉の概念が含まれていることが多いので、概念を知ることも彼らの学習の一つなのです。

 

例えば、Wi-Fi(ワイファイ)という言葉。

 

最近は頻繁にテレビCMでも流れてくるようになったので、言葉が良くわかっていない人でも使うようになりました。

 

でも、ふと「Wi-Fiって何ですか?」という質問を投げかけられます。それにどう答えるか。

 

Wi-Fiは、無線のコンピュータネットワークの一つの規格です。正確に言えば、こうなります。規格はJISなどに代表されるさまざまな製品の決められた標準のことです。電源プラグがどのコンセントでも使えるのは、標準で決められているからです。

 

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相手が専門家になりたい人たちだったら、Wi-Fiは無線LANの標準規格の一つであり、今ではWi-Fi規格のものが多く使われるようになったので、Wi-Fiと無線LANは同一視されるようになった・・・という説明することになります。IEEE802.11×(×にはアルファベットの小文字が入る)を聞いたことがありますよね・・・みたいな。

 

でも、相手が初心者だった場合はこうなります。

 

インターネットする時、パソコンには電源コードではないコードをつないだりしませんか? そのコードが無線になったものですよ。電話機でも親機はコードに繋がっているけど、子機は繋がっていませんよね。電話の子機のインターネット版なんです。

 

ちょっと知った人だったら。

 

LANはご存知ですか? あれが無線になったモノです。

 

まあ、こんな感じでしょうか。。。今、Wi-Fiの説明で電話機を使いましたが、これはこれで問題があるのです。。。その件については、また明日お話します。

 

それでは、また明日。